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出勤ラッシュの「通勤地獄」9号線、もう少しだけマシになります

交通 ✍️ 박진우 기자 🕒 2026-03-17 16:24 🔥 閲覧数: 2

ソウルで10年以上暮らす社会人なら、出勤ラッシュ時の9号線の恐怖を知らない人はいないでしょう。「通勤地獄」という言葉がこれほどぴったり当てはまる路線も珍しいですよね。特に金浦空港から江南へ向かう急行列車は、戦場と表現するのがぴったりです。あまりの混雑ぶりに、9号線の中で新聞を広げると、自分が新聞を読んでいるのか、隣の人の肩が新聞を読んでいるのか区別がつかないという冗談も、昔からよく聞かれました。

ソウル地下鉄9号線の駅構内の乗客の様子

しかし、こうした光景は少しずつ改善されつつあります。ソウル市が9号線の混雑を解消するために長期間かけて取り組んできた対策が、今年に入って目に見える成果を出し始めたからです。単に列車の両数を増やすレベルを超え、運行システム自体をきめ細かく再編しています。もはや足の踏み場もなく電車に押し込まれるような出勤は、昔の話になるかもしれません。

息抜きできる9号線…運行間隔が変わった

最も実感しやすい変化は、何と言っても出勤ラッシュ時の運行間隔短縮です。ソウル市は既に昨2024年3月から新型電車3編成(18両)を追加投入し、平日の出退勤時間帯の運行間隔を従来より15秒短い3分10秒に短縮して運行しています。15秒なんて大したことないと思うかもしれませんが、出勤ラッシュ時の地下鉄ホームで、その15秒がどれほど貴重か知っている人なら話は別です。次の電車を待つ人波が、一度に少しでも早くさばけることを意味するからです。

これと共にソウル市は、当初の計画よりも増車スケジュールを早め、2023年末に5編成(30両)を前倒し投入しました。その結果、9号線の最も混雑する区間である鷺梁津(ノリャンジン)駅から銅雀(トンジャク)駅間の出勤ラッシュ時の混雑率は、2023年11月の199%から2024年初頭には188%に低下し、その後新たな列車が追加されたことで168%まで低下した状態です。もちろん168%という数字は依然として高い水準ですが、かつて200%近くあった通勤地獄が確実に息を吹き返していることは否定できません。

より遠くへ、よりきめ細かく…東西軸の終着駅は江東

9号線の変化はこれで終わりません。現在は中央報勲病院駅が終点ですが、もう少し待てば江東区の端まで9号線が延伸されます。来たる2028年、9号線の第4段階延伸区間(中央報勲病院駅~高徳江一1地区)が開通する予定だからです。

この区間は長さだけで4.12kmに及び、合計4つの駅が新設されます。特に5号線の高徳(コドク)駅との乗り換えが可能になることで、江東区や河南(ハナム)方面の住民の江南圏へのアクセスが格段に向上する見込みです。現在はバスに乗るか、5号線や8号線を迂回して行かなければなりませんでしたが、2028年以降は9号線の急行列車一本で汝矣島(ヨイド)や江南がぐっと近くなります。高徳ビズバレーや先端業務団地など、江東区の新たな雇用拠点と既存の都心を結ぶ交通網が完成するわけです。ソウル市は、この延伸区間に備えて、既に新型電車4編成の追加増車も準備しています。

数字で見る9号線混雑緩和プロジェクト

ソウル市が推進している9号線の改善策を一目でまとめました。

  • 新型電車の導入: 2024年初頭までに合計48両(8編成)を追加投入済み。
  • 運行間隔の短縮: 平日出勤ラッシュ時基準 3分25秒 → 3分10秒 (15秒短縮)。
  • 混雑率の緩和: 最混雑区間基準 199% (2023年) → 168% (2024年)。
  • 第4段階延伸: 2028年開通目標、中央報勲病院~高徳江一間に4駅新設。
  • 安全性の強化: 金浦空港・塩倉(ヨムチャン)・堂山(タンサン)など、急行が混雑する駅に警備員を集中配置。

9号線、もはや「国道9号線」ではない理由

面白い事実は、韓国の「国道9号線」はソウルとは全く関係のない南海岸ルートだという点です。しかしソウルで「9号線」といえば、もっぱらこの路線のことを指します。東京メトロ千代田線やアメリカの国道9号線と同じくらい、ソウルのど真ん中を東西に横切るこの路線の重要性は計り知れません。ソウル市の今回の対策は、単なる「列車増便」を超え、2028年の延伸開通後の広域交通ネットワークを見据えた長期的な視点の成果と言えるでしょう。

出勤時に9号線を利用する市民の皆さんは、もう少しだけゆとりのある通勤時間を期待しても良さそうです。完全な解決とはいかなくても、もはや電車に「押し込まれる」感覚は確実に昔のものになりつつあります。変化の風が蚕室(チャムシル)や江南を超え、まもなく高徳江一にも吹き荒れる日が待ち遠しいです。