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マイアミで番狂わせ!リーリー・オペルカ、ジャック・ドレイパーを撃破——“巨人キラー”が復調の兆し

テニス ✍️ Matt Fitzgerald 🕒 2026-03-21 11:23 🔥 閲覧数: 1

金曜日、ハードロック・スタジアムのコートで、英国のエースが順当に勝利する姿を想像して訪れたのなら、その帰り道、首の痛みを感じたことだろう。それはコートの向こう側に立つ男を見上げたからだけではないはずだ。リーリー・オペルカが帰ってきた。そしてマイアミ・オープンで、トップシードにとってこれ以上ないほど、厄介な存在感を示している。

Jack Draper in action on the hard court

率直に言おう。ドロー発表当初、多くの人はこの試合を、ドレイパーにとっての“まさかの”一戦と見なしていたが、まさかここで“完全停止”を意味するとは思わなかったはずだ。ドレイパーはインディアンウェルズで不可解な敗戦を喫したばかり。そのリベンジに燃えているように見えた。だが、オペルカはどうか。この男、6フィート11インチ(約211cm)の身長から放たれるサーブは“ネタ”ではないと、静かに周囲に思い知らせている。一度ハマれば、それは破壊力抜群の武器となる。

巨人が描いた“逆転劇”

試合開始直後から、いつもとは異なる雰囲気が漂っていた。通常、オペルカのようなサーバーを相手にする時の戦略は単純だ。粘って、タイブレークに持ち込み、祈る。しかしこの日のアメリカ人は、まるで1ヶ月間、徹底的に相手の映像を研究してきたかのようだった。エースを連発したのはもちろんだが(本当に、それはもう数え切れないほどだった)、それだけではない。足首ほどの高さしかないスライスを織り交ぜ、22歳の英国の若手エースに、嫌な体勢でプレーを強いていたのだ。

こうしたパフォーマンスを目の当たりにすると、序盤戦を振り返らずにはいられない。中島ブランドン vs オペルカ戦は“警告”だったはずだが、当時は中島の不調と片付けられた。そしてリーリー・オペルカ vs リンキー・ヒジカタ戦はどうだ?無駄のない完璧な試合運びだった。しかし今回のは違う。これは“宣言”だった。ただの大男が強烈なサーブを打ったのではない。戦術的な解体ショーだったのだ。

  • サーブ:オペルカのファーストサーブ確率は78%を記録。その高さから、そのコースに打ち分けられれば、レシーバーはただの観客と化す。
  • リターンゲーム:ここがオペルカが勝利を掴んだポイントだ。彼はドレイパーのセカンドサーブに対し、果敢に攻めた。これは怪我から復帰後、これまであまり見せていなかった積極性だ。
  • 精神力:第2セットをタイブレークで落としても、オペルカは崩れなかった。第3セットでは、まるで手術からの復帰戦というよりも、経験豊富なベテランのような落ち着きを見せていた。

アメリカの巨人の次なる標的は?

この試合を観戦しながら、トーナメント表全体の行方について考えずにはいられなかった。今後を見据えると、そこには潜在的な“爆弾”がいくつも潜んでいる。このサーブがこれだけキレていれば、世界最高峰のリターナーでさえも眠れぬ夜を過ごすことになるだろう。今シーズン序盤のダビド・ゴファン vs リーリー・オペルカ戦でその片鱗は見られた。ツアー屈指のリターナーであるゴファンでさえ、まったく無力に見えたあの試合の、あの“勢い”が、今、再び蘇っているのだ。

ドレイパーにとって、この敗北は受け入れがたいものだろう。カリフォルニアでの失望からの挽回を期していたが、マイアミは今年、高シード選手にとって墓場と化している。しかし我々観客にとっては?オペルカがあのような自由なプレーをしているのを見るのは、実に痛快だ。彼はもはや、ただサーブを打つだけの“巨人ロボット”ではない。苦しいポイントでも食らいついていく、本物の“競技者”へと変貌を遂げている。

次の試合に賭けるなら、この大男を軽視するのは愚策だろう。彼は今、勝ち抜いたことで得た“ボーナスステージ”にいる。そして、この6フィート11インチの男が、肩の力を抜いてプレーしている姿は、次に対戦する者にとって恐怖以外の何物でもない。