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ミゲル・ロハス、2026年現役引退へ。ドジャースでの“ラストダンス”と3連覇への想い。

スポーツ ✍️ 木村 拓也 🕒 2026-03-31 16:09 🔥 閲覧数: 2

ロサンゼルス・ドジャースの“クラブハウスのリーダー”、ミゲル・ロハス。2026年シーズン、彼がユニフォームを脱ぐことが確定した。正確に言うと、これは“確定”ではなく、彼自身が決めた“有終の美”だ。昨シーズンのワールドシリーズ制覇直後、彼はこう宣言した。「来季(2026年)が終わったら、俺はユニフォームを脱ぐ」。あの瞬間、ドジャースタジアムにいたファンはもちろん、画面越しの俺たちも、ただただ「この男のために何とかして3連覇を」と願わずにはいられなかった。

ミゲル・ロハス、ドジャースのユニフォームで笑顔

“心臓”との契約延長:5.5Mドルの価値

2025年12月、ドジャースはロハスと1年550万ドル(約8.2億円)で再契約を結んだ。これは単なるベテラン選手への“気持ち”ではない。彼は2025年シーズン、114試合に出場し打率.262、7本塁打。守備ではゴールドグラブ級の働きを見せた。何より、彼の真価はポストシーズンで発揮される。2024年に続き2025年もロハスはドジャースの“ジョーカー”だった。遊撃、二塁、三塁を怪我人の穴が開けば誰よりも自然に埋め、沈みかけたベンチの空気を変える。この男の持つ「勝者オーラ」は、データだけでは測れない。

語り継がれる2025年WS第7戦:記憶に残る一発

なぜドジャースファンがここまでロハスに惹かれるのか。それは2025年のワールドシリーズ、第7戦の9回表で証明されている。トロント・ブルージェイズ相手に1点ビハインド、あとアウト3つで連覇が消える絶体絶命のピンチ。そこへ代打で送られたロハスは、カウント1-1からの外角低めのボールを逆方向へ弾き返した。打球はぐんぐん伸びて右翼スタンドへ。劇的な同点ソロホームランだった。「ミゲル・ロハス」という名前を、野球ファンならぬ一般人の記憶に永遠に刻んだ瞬間だ。

“APPRECIATION T-SHIRT”に見る、揺るがない人気

この影響はもちろんグッズ市場にも反映されている。LA周辺のショップや各種オンラインサイトでは、ロハスの背番号「72」が入ったグッズの売上が急上昇中だ。

  • APPRECIATION T-SHIRT ROYAL BLUE BREAKINGT...:ロイヤルブルーのTシャツは「これが無いと試合観戦できない」というファンも多い。
  • ミゲル・ロハス ジャージ:刺繍入りのホームホワイトやリミテッドカスタムモデルが特に好評。公式だけでなく、「非公式(カスタム)」を含めて品薄状態が続いている。
  • 子供・大人向けユニフォーム:親子で「みげる・ろはす」のタオルを振る光景は、今やドジャースタジアムの名物だ。
これらの動きを見ても、彼の影響力がスーパースターの大谷翔平やベッツらと比較しても決して色あせない、唯一無二の“職人系リーダー”としての地位を確立している証拠だ。

こだわりのユニフォーム:ウエアもプレーも“本物”志向

ファンの間では、ミゲル・ロハス ジャージ MIGUEL ROJAS ユニフォームの中でも特に「ホワイト ホーム」「72番 刺繍入り」への需要が高い。非公式のカスタムオーダーを扱う業者も増えているが、現地のマニアは「ロハスのプレースタイル——泥臭く、しかし確実な守備——を愛するなら、粗悪なプリントではなく、しっかりとした刺繍のものを選ぶべき」と語る。それほどまでに、彼のキャリアは“ディテール”へのこだわりに満ちている。2014年にドジャースでメジャーデビューし、マイアミ・マーリンズでの8年間を経て、また戻ってきたこの男だからこそ、背負うものの重みが違うのだ。

2026年シーズン開幕:有終の年に懸ける想い

時は流れて2026年3月27日(現地時間26日)。ドジャースはアリゾナ・ダイヤモンドバックスを下し、今シーズンの開幕戦を白星で飾った。この試合、なんと世界一を祝うセレモニーで、2024年と2025年のワールドシリーズトロフィーを担いで登場したのが、フレディ・フリーマンとこのミゲル・ロハスだった。大谷翔平がマジック・ジョンソンから始球式を受け取る横で、ロハスはトロフィーを高々と掲げた。その顔には、まだまだ終わらせないという意志が漲っていた。

ただ、ロハスの2026年は決して平坦ではない。当初は2026年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に母国ベネズエラ代表として出場する熱意を見せていた。しかし、年齢(37歳)や契約を考慮した保険の問題が立ちはだかり、出場を断念せざるを得なかった。それでも彼は言う。「俺の目標は変わらない。3連覇だ。WBCで着るはずだったベネズエラの誇りは、ドジャースのユニフォームで表現する」と。

そして、その先にある未来

ミゲル・ロハスは単なる“傭兵”ではない。球団は彼の現役引退後も、組織の選手育成部門(Player Development)でのポストを用意している。今季、我々が見る「みげる・ろはす」のプレーは、単なる勝利への貢献だけが目的ではない。これは次世代のドジャースへ「勝者のノウハウ」を継承するための実地授業なのだ。シーズンが進むにつれて、若手選手が彼のそばを離れない理由がそこにある。スーパースターぞろいのドジャースにおいて、“なくてはならない男”であり続ける理由が。

ロハスが言った。「俺は金のためにやってるんじゃない。このチームで3連覇するために戻ってきた」。胸に刻まれたドジャースのマーク。そのプライドを背負った背番号72のラストダンス。目が離せない。