レクサムvsスウォンジー:激戦のウェールズ・ダービーを制した「レッド・ドラゴンズ」、プレーオフ争いで大きく前進
STōK ケア・ラスの喧騒は耳をつんざくばかりだった。普段から熱狂的なレクサムサポーターの熱意だけが理由ではない。この90分間、この街がまさにサッカー界の中心にいるかのような感覚に包まれたからだ。ハリウッドオーナーのライアン・レイノルズとロブ・マケルヘニーがこの日のために実況ブースに登場。ピッチに立つ選手たちには、ゴールデンタイムの特番にふさわしいパフォーマンスを披露するプレッシャーがかかっていた。そして、彼らは見事にやってのけた。1000人を超えるアウェイサポーターを含む、完売となった10,641人の観衆の前で、レッド・ドラゴンズは単にスウォンジー・シティを下しただけではない。プレミアリーグ昇格を懸けた争いにおける、明確な意思表示をしてみせたのだ。
紙一重の攻防が続いた前半
立ち上がりは、サウスウェールズから訪れたスウォンジーの方が明らかに良かった。ヴィトール・マトス新監督の下、自信を持ってパスを回し、開始早々にはゴンサロ・フランコが相手のパスミスを拾い、GKアーサー・オコンクォを襲った。スワンズ(スウォンジーの愛称)は得点の匂いを感じさせ、エースのザン・ヴィポトニクには決定機があったが、オコンクォが体を張って防いだ。ダービー戦では後々まで尾を引きかねない決定的なミスだった。
そのわずか4分後、試合の流れは大きくレクサムに傾いた。カラム・ドイルの巧みなパスがスウォンジーの守備網を切り裂く。そこに猛然と走り込んだのはネイサン・ブロードヘッドだった。冷静さを保ったストライカーは、難なくDFをかわすと、狭い角度から豪快にゴールを突き刺した。レースコースが揺れた。ブロードヘッドにとって今季7点目、間違いなく最も重要な一撃であり、25分、試合の流れに反してホームチームが先制した。
後半は死闘、そして終盤のトドメ
後半は息詰まる消耗戦となった。同点に追いつきたいスウォンジーがボールを支配した。彼らは攻め立て、マルコ・スタメニッチが鋭いボレーで好調オコンクォにまたしてもファインセーブを強いた。マトス監督はフレッシュな選手を投入したが、イーガン・オコンネルを中心としたレクサムの守備陣は微動だにしなかった。スワンズが同点ゴールを奪い、ハリウッド的な筋書きを台無しにするかと思われたその時、レッド・ドラゴンズがとどめの一撃を放った。
試合終了2分前、ジョージ・トマソンが右サイドから危険なクロスを入れる。カラム・ドイルがこれに頭で合わせると、ボールはスウォンジーのFWリアム・カレンに当たってコースが変わり、ゴールに吸い込まれた。2-0。試合終了。スタジアムDJは、スヌープ・ドッグの『Drop It Like It's Hot』を流すという遊び心を忘れなかった。これは、スワンズの有名な投資家(スヌープ・ドッグ)へのちょっとした当てこすりだ。
この勝利の意味:プレーオフ争い
この勝利は、単に地元の誇りを懸けた戦い以上の意味を持つ。混戦極まるチャンピオンシップのプレーオフ争いにおける、まさに「6ポインター(直接対決の価値ある勝利)」だった。フィル・パーキンソン監督にとって10度目の挑戦で初めてスウォンジーを破ったこの勝利で、レクサムは勝ち点60に到達し、6位の座を固めた。重要なのは、7位サウサンプトンとの差を勝ち点6に広げたことで、終盤戦のプレッシャーが和らいだことだ。
この結果を受けて、現在のトップ6は以下の通り。
- 1. コヴェントリー・シティ: 勝ち点77 (37試合終了)
- 2. ミドルズブラ: 勝ち点69 (37試合終了)
- 3. ミルウォール: 勝ち点68 (37試合終了)
- 4. イプスウィッチ・タウン: 勝ち点65 (36試合終了)
- 5. ハル・シティ: 勝ち点63 (37試合終了)
- 6. レクサムAFC: 勝ち点60 (37試合終了)
一方、敗れたスウォンジーは勝ち点52の11位に留まり、プレーオフ圏内との差は勝ち点8に広がった。あれだけ有望な滑り出しを見せただけに、非常に苦い結果だ。しかしレクサムにとっては、これが間違いなくターニングポイントだと感じられた。名物オーナーが見守る中、ピッチ上の選手たちは、このおとぎ話が、汗とタックルとゴールによって紡がれていることを、改めて示した。4季連続昇格の夢は、今も確かに息づいている。