ホーム > スポーツ > 記事

エールディヴィジが熱い!三浦知良、そして女子サッカー新時代の幕開け

スポーツ ✍️ 中村 俊輔 🕒 2026-03-09 02:54 🔥 閲覧数: 4
エールディヴィジ試合風景

週末のオランダは、サッカー一色だった。スタジアムから漏れ聞こえる歓声とオレンジ色の波。僕たちが愛してやまないこの国のリーグ、エールディヴィジが、まさにクライマックスを迎えている。PSVとアヤックスのタイトル争いもさることながら、今、現地のオランダ人記者たちがこぞって記事にするのは、58歳の日本人ストライカーのことだ。

カズ、まだ終わらねぇぞ

そう、三浦知良。彼が所属するAZの若手混じりの練習場で、カズは今日も黙々とシュート練習を繰り返している。今季ここまで限られた出場時間ながら、その存在感はベンチにいる若手選手たちの視線を釘付けにする。「プロとは何か」を体現する男の一挙手一投足に、チーム全体が引き締まる思いだ。現地ファンの間では「カズに一度でいいから生でゴールを見せてほしい」という声が日増しに強くなっている。今節ホームで迎える中位チームとの一戦、もし彼がピッチに立ったら、スタジアムの空気は確実に変わる。俺は賭けてもいい、今季初ゴールは近いと。

「女子エールディヴィジ」が世界基準になった理由

そして忘れてはならないのが、こっちの本題とも言える女子エールディヴィジの盛り上がりだ。数年前までは「オランダ女子リーグ」と紹介すれば十分だったこのカテゴリーが、今や世界中のスカウトが熱視線を送るマーケットに変貌している。

理由は明白だ。各クラブが女子部門に本格投資を始め、育成組織が整備された。結果、昨年のU-20女子ワールドカップで活躍したタレントが、惜しみなくこのリーグに流れ込んでいる。特に今シーズンは日本人選手の動向が熱い。

  • テクニシャンぞろいのアヤックス女子:かつてないパスサッカーで首位を快走。日本から加入した若手MFがオランダ語で流暢に「オランダでサッカーを学びたかった」と答えた姿が反響を呼んでいる。
  • 伝統のフィジカル勝負、FCトゥウェンテ:ここでも日本のスピードスターが開花。相手DFを置き去りにするドリブルはまさに“風の子”だ。
  • 新興勢力、PSV女子:組織的な守備からのカウンターは一見の価値あり。彼女たちの躍進が、リーグ全体の層の厚さを物語っている。

かつては「オランダで揉まれて欧州のトップリーグへ」というルートは男子の専売特許だった。しかし今や、女子エールディヴィジは、なでしこジャパンの新たな主力候補たちが“世界基準”を肌で感じる最前線の舞台となっているのだ。

今週末、絶対に見逃せない3つの理由

今節のカードをざっと眺めてみてほしい。

まず、男子のエールディヴィジは、優勝争いを左右する直接対決こそないものの、残留争いの瀬戸際にいるチーム同士の潰し合いが目白押しだ。こういう試合でカズのようなベテランの経験値がモノを言う場面は必ず訪れる。

そして女子。女子エールディヴィジのアヤックス対PSVは、もはや“クラシケル”と呼んでも過言ではないほどの注目カードに育っている。ここで結果を残した選手は、夏の代表戦で確実に名を連ねるだろう。

オランダのサッカーは、決して過去の遺産で語られるような“昔の王国”ではない。58歳のレジェンドが未来を照らし、10代、20代の女子選手たちが新たな歴史を紡いでいる。この熱量を、同じ時間、同じ目線で共有できる幸せ。さあ、今週末もビール片手に、テレビの前でスタンバイだ。