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太極樂隊40周年記念コンサート、故ゲイリー・トン(唐奕聰)を偲んで 固い絆で結ばれたメンバーが「彼の席は永遠に空けておく」と約束:「このステージは永遠に彼のもの」

エンタメ ✍️ 程見 🕒 2026-03-09 07:56 🔥 閲覧数: 3
40周年記念コンサートのPRで、亡きゲイリー・トンを偲び、感慨深げな様子を見せる太極樂隊のメンバーたち

香港ロックシーンのレジェンドとして、常に重要な位置を占めてきた太極樂隊(タイチー・ロックバンド)。結成から40年、幼い頃から共に音楽を追求してきた彼らは現在、まもなく開催される『太極樂隊40周年記念コンサート』に向けて、精力的にリハーサルを重ねている。しかし、今回のコンサートは彼らにとって単なる記念すべきイベントではなく、もう一人のメンバーへ捧げる特別な意味合いも込められている。ステージ上には、キーボードの後ろでひっそりと、しかしバンドに不可欠な存在感を示していたあの姿は、もうないのだ。ゲイリー・トン(唐奕聰)である。

太極のメンバー間の固い絆は、音楽業界で広く知られている。昨年、ゲイリーが突然この世を去ったことは、メンバーとファンに計り知れない衝撃と悲しみをもたらした。しばらくの時を経て、メンバーは悲しみを乗り越え、その想いを力に変え、最も得意とする音楽でゲイリーと再び「共演」することを決意した。

特別な想いを込めたセットリスト ゲイリーのリクエストを叶えるため、あえてのレア曲も

今回のコンサートに向け、中心メンバーであるジョーイ・タン(鄧建明)パトリック・ラウ(雷有輝)エディ・シン(盛旦華)らは早くから準備を開始。『紅色跑車』や『Crystal』といった定番の代表曲はもちろん、ファンをかつてのバンドのリハーサルスタジオに誘うかのような、長らく演奏されてこなかった隠れた名曲も披露する予定だ。関係者によると、リハーサル中、パトリックは生前ゲイリーがよくメンバーに、ある特定のカップリング曲を演奏したいと話していたことを明かしたという。ゲイリーは、それらの曲こそが太極樂隊の音楽的挑戦を真に体現していると感じていたそうだ。「『冷風過後』や『不想把愛癡』といった曲は、今のファンは知らないかもしれないけど、彼はその時代の感覚をとても懐かしがっていたんだ」と。そこで今回のコンサートでは、特にこれらの曲をセットリストに組み込んだ。ゲイリーへの最後の贈り物であり、彼の願いを叶えることでもある。

「ステージには、いつだって彼の席がある」

コンサートのステージデザインについて、制作関係者によれば、ジョーイ・タンは感極まってこう語ったという。ゲイリーは直接ステージに立つことはできないが、必ず彼のためのスペースを設けると。「彼が愛用していたキーボードを置いたり、映像を投影したりして、彼と一緒に演奏しているように感じたい。このショーは、永遠に7人での太極樂隊。彼の席は永遠に空けておくよ」と。

また、太極と長年にわたり親交のあるポール・ウォン(黄貫中)や、近年活躍するユニットOneWeekStArもゲストとして出演する可能性がある。関係者の一人は、ポールが当時、楽屋でよく一緒に騒いでいたことや、ゲイリーがいつも笑顔で皆を見守っていたことを懐かしみ、インディーズバンド時代から育んできた絆を特に懐かしく思っていると語ったという。

コンサートの見どころ:

  • 追悼コーナー: 生前ゲイリーが愛した『一生不再說別離』などの隠れた名曲を中心に演奏。
  • 豪華ゲスト: ポール・ウォン、OneWeekStArらが出演し、ゲイリーとの思い出を語る。
  • 貴重な映像: ステージのスクリーンには、バンド初期の貴重な記録映像や、リハーサルスタジオで創作するゲイリーの姿などが映し出される。
  • 特別展示: 客席の一部には、ゲイリーが実際に使用していた楽器や私物を展示する特別エリアを設け、ファンが直接追悼できるようにする。

40年の兄弟の絆は、そう簡単に断ち切れるものではない。残された太極の6人は、音楽を通じてゲイリー・トンとの繋がりを絶やさず、その喪失感をステージ上の最も真摯な感動へと変えようとしている。80年代から聴き続けてきた全てのファンにとって、今回のコンサートは単に曲を聴くだけの場ではなく、生と死を超えたバンドマンたちの友情を目の当たりにし、そしてこの控えめな音楽の巨匠にそっとこう伝える機会となるだろう。ゲイリー、ありがとう。僕たちは永遠に君を忘れない。