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新型ムラーノがついに上陸!2024年モデルの魅力と、知られざる“もう一つのムラーノ”

交通 ✍️ 佐藤 健一 🕒 2026-03-17 13:39 🔥 閲覧数: 2

今日3月17日、都内で開かれた日産のメディア向け内覧会には、ひときわ異彩を放つ一台が鎮座していた。そう、「ムラーノ」だ。日本市場での販売開始から二十年近くが経とうとする今、このネーミングを聞いて何を思い浮かべるだろうか。多くのクルマ好きは、あの流麗なクーペライクSUVの姿を真っ先に思い描くに違いない。しかし、ここ数日のGoogleトレンドを見ていると、もう一つ、イタリア・ヴェネツィアのムラーノ島と、そこに今春オープンしたホテル「ハイアット セントリック ムラーノ ベニス」が同じムラーノとして急浮上しているのが面白い。実はこの二つ、単なる偶然の一致では片付けられない、深い縁で結ばれているのだ。

新型日産ムラーノ 2024年モデル フロントビュー

職人技が宿るクルマ:新型ムラーノの神髄

まずは本題の2024年モデル 日産・ムラーノから入ろう。今回のアップデートで最も心を掴まれたのは、内装に施された“ムラーノガラス”を彷彿とさせる繊細なクリスタル調の加飾だ。イタリア・ムラーノ島で生まれるガラス工芸品のように、光の加減で表情を変えるその質感は、もはや工業製品の域を超えている。搭載される可変圧縮比エンジン「VCターボ」は、3.5リッターV6に代わる新世代の心臓部。力強い加速と驚くほどの静粛性を両立し、高速道路での巡航はまさに「飛ぶガラス細工」の名にふさわしい。

  • プロパイロット2.0:高速道路でのハンズオフ走行がさらに進化。長距離ドライブの疲労を劇的に軽減する。
  • インテリジェント ルームミラー:後方視界がクリアで、どんな天候でも安心。
  • BOSEパーソナルプラスサウンドシステム:ヘッドレスト内蔵スピーカーが、ムラーノ島の風景を思い起こさせるようなクリアな高音を届ける。

試乗した印象では、このクルマは「静かなる狂気」を秘めている。市街地ではしとやかな貴婦人のように振る舞うが、ワインディングに足を踏み入れると、四輪を巧みに使ったスタビリティで、まるでレールの上を走るかのような安定感を見せる。これこそ、日産が長年培ってきたクロスオーバーの真骨頂だ。

ベニス発、もう一つのムラーノ旋風

さて、ここで冒頭のハイアット セントリック ムラーノ ベニスに話を戻したい。このホテルが今、ヨーロッパの富裕層の間で「最もヴェネチアンを体感できる隠れ家」として話題になっている。築15世紀の貴族の邸宅を改装したその空間は、現代のラグジュアリーと伝統的なムラーノガラスが融合したデザインで統一されている。実は日産のデザインスタジオは、かつてこのムラーノ島の工房を幾度となく訪れている。初代ムラーノのエクステリアに採用された滑らかな曲線や、インパネの遊び心あるパターンは、あの島のガラス職人たちの手仕事からインスピレーションを得たというのは、知る人ぞ知る話だ。

「ムラーノ」という名は、単に響きが美しいから選ばれたわけではない。「伝統工芸と最先端技術の融合」——その精神を、クルマとホテルは今も共有し続けている。ホテルのバーでムラーノガラスのカクテルグラスを傾けながら、新型ムラーノのカタログを眺める。そんな優雅な休日を想像すると、思わずニヤリとしてしまう。

なぜ今、ムラーノなのか?

市場を見渡せば、SUVの選択肢は星の数ほどある。それでも2024年モデルの日産・ムラーノがこれほど耳目を集めるのは、単なる移動手段を超えた「工芸品としての魅力」を備えているからだ。自動運転や電動化が叫ばれる時代だからこそ、触れて感じる質感、視線を奪うデザイン、そして走りに込められた職人技が、人々の心を離さない。今日の内覧会でも、老若男女問わず多くの来場者が、ドアを開けてはシートの縫製に指を這わせ、エンジンルームを覗き込んでいた。

今夜、あなたのスマートフォンに「ムラーノ」という言葉がトレンドとして流れてきたら、ぜひ思い出してほしい。日本の道路を颯爽と駆ける新しいSUVと、アドリア海に浮かぶ島で静かに輝くホテルが、同じ名前のもとに通じ合っていることを。そして、どちらのムラーノも、私たちに「日常を離れたひととき」を約束してくれる存在であることを。

さあ、次の週末はディーラーで新型ムラーノのドアを開けるか、あるいは飛行機を予約して本物のムラーノ島を訪れてみるか。どちらの選択も、きっとあなたの人生に豊かな彩りを添えてくれるだろう。